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佐藤焼酎製造場の歴史

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宮崎県延岡市、初代佐藤松太郎が明治38年9月酒造免許を受け、祝子川(ほうりがわ)のほとりで「鹿印」という焼酎を造り始めたのが佐藤焼酎製造場の起源です。この頃の焼酎は木桶で仕込まれ、「カブト釜」式蒸留器で造られていました。

 

私も佐藤焼酎製造場の水江社長には、取引が始まる前から大変お世話になりました。延岡市は宮崎空港からも1本道ですが、結構な時間がかかります。

 

道中では、プロ野球のキャンプ地があったり、サーフィンのメッカがあったりとスポーツでは大変縁のある宮崎県界隈を楽しめます。延岡市は年配の方には親しみのあるマラソンの宗兄弟が在籍した旭化成が根ざしています。

 

最初は、なかなか佐藤焼酎製造場さんの道を覚えられなく、以前の酒蔵に行くときは、よく祝子川(ほうりがわ)を目指してレンタカーでウロウロしたことを今でも思い出します。

 

その祝子川は、神の子・ホウリノミコトの誕生を祝った神聖な川として知られています。きわめて透明度の高い水流は神秘的であり、いのちの水として壮大な自然を育みます。その美しい祝子川水系の清冽な天然深層水を原料水として焼酎が造られているのです。

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長い歴史の中、その時々の社会情勢で焼酎造りは苦労が絶えず、一時休業を余儀なくされた時代もありましたが、昭和23年には蔵を建て替え、生産体制を整え、芋・麦・米の焼酎生産に力を注いでいきました。

 

新しい技術の導入や、あらゆる試行錯誤を繰り返しながら、初代松太郎の「本物の焼酎造り」の意思は確実に引き継がれています。

 

今の蔵は同じ祝子川なんですが平成19年に移転しました。最高のロケーションに蔵は建設されています。

 

佐藤焼酎製造場の代表作である「銀の水」は、祝子川だから醸し出す、あの透き通った独特の味わいの風土からくるものだと頷けます。

佐藤焼酎製造場のビジョン

「本物の価値を追求」

長年の焼酎造りの伝統と現在の高い知識と技術を融合し焼酎造りを続けています。

 

焼酎蔵としての「本物の価値」を、より広い視野から追求し、更に社会に向けて発信されているのです。

 

それが焼酎文化の、ひいては焼酎を取り巻く社会全体の発展に貢献することになると信じているからです。

「自創・自園」を目指して

共に生きる「共生」を人や会社との関係にあてはめながら、新たな時代の「蔵のあるべき姿」を考えた時、焼酎造りの製造工場というだけでは何か物足りなかったのです。

 

焼酎を通してあらゆる営みで人と人が豊かに関わりあっていける人と地域が密接に関わり連携を強化することが大切だと考え、自給自足スタイルの輪郭をさらに広げた「自創・自園」を進めておられます。

 

蔵の中は、ガラス越しに製造工程が全て見られるように配置されています。見学については、酒蔵までお問い合わせをお願いします。

すべては「幸せの一杯」のために

美味しい焼酎に酔える楽しく幸せな時間を届けるために、その笑顔のために「美味しい焼酎造り」に妥協は許されない。蔵人の手の感触で、そして五感で育て上げる感覚が必要です。

 

焼酎造りに注がれる蔵人の研ぎ澄まされた精神と、技の全ては「幸せの一杯」のためにあるのです。

佐藤焼酎製造場の取り組む姿勢

初代佐藤松太郎が「鹿印」という焼酎を祝子川のたもとで造り始めた頃の焼酎は木桶で仕込まれ、「カブト釜」式蒸留器で造られていました。

 

その伝統と現在の蔵人の高い意識と技術とを融合し合い、焼酎造りを続けています。

 

美味しい焼酎に酔える楽しく幸せな時間を届けるため、「美味しい焼酎造り」に妥協は許されません。焼酎造りに注がれる蔵人の研ぎすまされた精神と技の全ては「幸せの一杯」につながることを。そして人の力が必要なことを。

 

現在も杜氏と蔵人による手仕事での麹づくりや、甕仕込みでの醸造を行うなど、伝統的な製法を守っています。

佐藤焼酎製造場03

 

しかし伝統の味や製法を引き継ぐだけではなく、様々な研究や試行錯誤を繰り返し、美味しい焼酎を皆様に呑んでいただきたいと日々最大限の努力を尽くされているのです。

 

圧力を調整する蒸留技術や様々な貯蔵熟成方法により、洗練された綺麗な風味が生まれます。伝統と革新が織りなす味は各方面から高い評価を受けています。

 

また焼酎廃液の再利用システムを導入し、焼酎粕の廃棄問題による地球環境保全問題に取り組まれ、この分野でも革新的な新しい技術を積極的に導入しています。

 

新技術の導入、絶え間ない試行錯誤の連続の中に、初代松太郎が始めた、
「本物の焼酎造り」の意思は確実に引き継がれているのです。

まとめ

佐藤焼酎製造場は、平成19年に今のコンクリート造りの近代的な酒蔵に移転しました。移転しても祝子川から離れず昔ながらの技術を伝承しています。
本物の価値を追求し、変えることができる設備は近代化を導入し、変えない環境や技術は同じ水源を利用しながらこだわりの技術を絶え間なく時間を費やします。
自創、自園を目指して、誰もが訪れたくなるロケーションに環境に配慮した建物をつくり地域に根ざしています。

 

そして、消費者への幸せの一杯のために、日々努力をされて技術革新に力をいれ、また若い人たちへ伝統を受け継ぐ作業もされています。

 

会社名 佐藤焼酎製造場株式会社
代表者 水江順治
住所 宮崎県延岡市祝子町2388-1
電話 0982-33-2811
ホームページ http://www.sss-sato.jp/
銘柄 銀の水、つめかんかん、天の刻印、吉宝亮天、蘭珠、三代の松

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