いっこもんとは「頑固者」
“一刻者(いっこもん) ”とは、南九州の話し言葉で頑固者のこと。「一刻者」は造り手が “芋だけでつくるおいしさ” に頑固なまでにこだわり続ける芋100%の本格芋焼酎。こだわり続ける物語がここにあります。
麹も芋で造る
芋焼酎の多くは麹に米麹を使用するのが当たり前で、自分たちが造っている芋焼酎も米麹を使っていました。あるとき「麹まで芋にした芋だけの焼酎を造ったらどのような味わいになるのだろう。」という興味が湧いてきました。麹まで芋にする芋一〇〇%のいわば〝純芋焼酎〟と呼べるものにすればもっと芋らしいしっかりとした味わいになると考え、そこから試行錯誤が始まりました。
全量芋焼酎「一刻者」誕生
6年という長い年月を費やしてようやく焼酎造りに適した良質な芋麹で仕込んだ芋焼酎が出来上がりました。芋と芋麹だけでできた焼酎を初めて口に含んだ瞬間の驚きと感動を造り手はこう振り返ります。「芋焼酎独特の風味が強くなると思ったが、とても上品で香りの良い芋焼酎に仕上がった。これは今までにない味わいだ。」と。麹まで芋にしたことで、芋が本来持つ華やかな香りが際立ち、非常に上品ですっきりとした味わいに仕上がったのです。これが造り手の想像を超えた、全量芋焼酎「一刻者」誕生の瞬間(二〇〇一年)だったのです。