屋久島の地で焼酎造り
鹿児島県の屋久島で酒造を行う三岳酒造は1958年(昭和33年)に姶良郡の栗野酒造株式会社を買収して現在の場所に移転しました。栗野酒造株式会社の社名をあらためて三岳酒造株式会社として始業しました。鹿児島県議会議員だった佐々木一雄が初代社長で現在は2代目社長が経営しています。そんな三岳酒造は季節従業員を含めて50人ほどの社員達が美味しいお酒を造り続けており、60年続く老舗酒造になりました。
島全体から豊かな水
1993年に日本初のユネスコ世界自然遺産に登録された屋久島で焼酎三岳は造られています。本土最南端の佐多岬から南に60km先の海上に浮かぶ屋久島は洋上アルプスの異名をとる九州最高峰の山々がそびえ立っています。屋久島の気候は温暖帯と亜熱帯の境に位置しており、河岸部では熱帯果実が実り山頂部では数mの雪が積もることも多いです。雨が多い地域としても有名で山間部では年間1万ミリもの降水があります。島全体が植物におおわれており、縄文杉などの歴史ある大木が広がっています。日本名水百選にも選ばれるほどの豊かな水は、同地域を流れる無数の渓流や滝となり酒造りに欠かせない水として『三岳』のまろやかな味わいをつくり出しています。
屋久島といえば三岳
三岳酒造では、「愛子 三岳(みたけ)芋」「屋久島(やくしま)芋」などの銘柄を販売しています。最も有名なのは三岳酒造の社名にもなっている『三岳』です。原料は「コガネセンガン」という芋の品種を使用し、屋久島の原生林で濾過された日本名水百選にも選ばれた水を原料に造られています。大自然を感じる芳醇な味にリピーターが多いです。ほんのり香る芋の香りとすっきりした口当たりで飲みやすい芋焼酎です。そんな三岳酒造が造っているお酒は芋焼酎のみで、上記のように原料や水にこだわりを持って造られています。