ブーケンハーツクルーフ社は、南アフリカを代表する「ワールドクラス」ワイン生産者。1776年設立。フランシュック地区で最も古く、かつ最も評価の高いワイナリー。ワイナリーの名前の由来は、「ブーケンハーツ」、アフリカーンス語(現地の言葉)で、「土着のブナの木」を意味する言葉です。同ワイナリーのトップ・レンジのラベルには、この木で作られたケープ・オランダ様式の7つの椅子の絵が描かれています。
ブーケンハーツクルーフ社は、2008年にワイン・バイヤーズ・ガイド(米国)、ワインレポート(欧州)の両方で、南アフリカNo.1ワイナリーに選ばれています。ワイナリーは、フランシュック地区の山々に囲まれた谷にあり、25haのブドウ畑を所有(シラーが中心)。畑の斜面はほとんどが東を向いており、日照時間が限られている為、ブドウの生育が非常に遅く、長い期間を経て成熟される理想的な環境です。現在はオーガニック栽培に移行中。
才能豊かなワイン醸造家、マーク・ケント氏が造るワインは、力強さと果実味豊かなニューワールド的なニュアンスと、エレガントな旧世界的なニュアンスの両方を持ち合わせています。ブドウは自社畑より購入したブドウの方が多いそうです。ケント氏は、「エリアより最良のブドウの獲得を優先している。ただし、剪定方法、灌漑水量、収穫のタイミングまで、すべてにおいて畑に注文をつける。」(ヴィノテーク2004年3月号より)と述べています。