ローヌ河を見下ろす渓谷
コート・ロティのすぐ南、ローヌ河を眼下に見下ろす急斜面にコンドリューの畑はあります。アペラシオンの名前の由来となっているコンドリュー村を北端に、ヴェラン、サン・ミッシェル・シュル・ローヌ、ヴェルリュー、シャヴァネといった村々が、AOPコンドリューのエリアとなっています。土壌はコート・ロティと同じく花崗岩土壌から、雲母、片岩などで構成されています。
フランソワ・ヴィラールが所有するコンドリューの自社畑は全部で7ヘクタール、彼らの本拠地であり上級区画「ポンサン」があるサン・ミッシェル・シュル・ローヌ村の他に、ヴェラン村、シャヴァネ村、サン・ピエール・ド・ブフ村などに点在しています。標高は180から280メートルで、南東あるいは南向きです。
土とブドウ、テロワールを表現したワインを
初リリースが1991年と歴史は浅いドメーヌながら、その評価はコンドリューのトップ生産者であるイヴ・キュイルロンやジョルジュ・ヴェルネなどと肩を並べるほどです。なぜそれほど素晴らしいワインを、わずか一代で造ることができたのか。
フランソワは「私たちが大事にしていることは、土とブドウがワインを通して自らを表現できるようにしてあげることです。そのためにサステーナブル農法を実践し、少しずつ畑での化学薬品の使用量を減らしてきています。素晴らしいワインを造れることに、誇りを持っています。」と語ります。
畑の個性がそのままワインに。
「素晴らしいワインに必要なものは良い土とブドウ」と語るフランソワ。醸造面では、そのテロワールのすばらしさを活かしたワイン造りを心がけています。
「私の求めるものは、畑と土のキャラクターを反映した、確かな個性を持ったワインです。すなわち一つ一つのワインが全く違う個性を持ち、テイスティングをすればどれがどのワインかを見極められるようなものです。最終的な目標は、若くてフレッシュなうちから楽しむことができて、かつ長期熟成も可能な偉大なワインを造れるようになることですね。」と語ります。