プロセッコを造るためのブドウ品種、グレーラ種
プロセッコの根幹となるグレーラ種は、非常に繊細なブドウ品種です。細長く伸びる蔓や葉にささえられ、軸も細く繊細なブドウです。太陽にやさしく照らされて成長しワインも繊細なものが出来上がります。毎年9月の2週目に収穫が行われています。グレーラ種がこの土地に出現したのは約250年前で、その後栽培を続けるうちにこの土地に最良であるとわかり、少しずつその割合が増加していきました。今ではプロセッコの生産地区の95%がグレーラ種で、残りの5%が他の土着品種(ヴェルディーゾ種、ペレーラ種)と言われています。畑には一部この土着品種が混植されており、プロセッコに酸味とアロマを与えるのに重要と言われています。
プロセッコDOCが生産される地区について
プロセッコという言葉は元来、ブドウ品種を指す言葉として知られていましたが、2009年の新しい原産地呼称の制定により、プロセッコと呼ばれていた品種たちは、新たにグレーラ種と呼ばれるようになりました。そして、プロセッコという言葉は新しい原産地呼称、DOCとして使われるようになりました。トリエステ、ゴリツィア、ポルデノーネ、ウディネ、トレヴィーゾ、ベッルーノ、ヴェネツィア、パドヴァ、ヴィチェンツァの9つの州で構成されていてヴェネト州の多くと、一部フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっています。この巨大なエリアには、2万ヘクタールのブドウ園が広がっておりプロセッコDOCのワインを造ることが出来ます。ルッジェーリのプロセッコは、地図の赤いエリアにあるヴァルドヴィアーデネの東側にあるブドウ畑のものを中心に造られています。
伝統的食前酒プロセッコ
色合いにわずかに緑がかった印象があり泡立ちが細やかで美しいプロセッコ。フルーティな香りの印象もありながら、エレガントさも感じられます。黄金の林檎のような香りが、花のアロマと共にしっかりと感じられます。キレの良い辛口ワインですが、フレッシュでしなやかさもあり柔らかく丸さもあります。余韻も長く、フルーティな仕上がりです。伝統的に食前酒としての役割を果たしていた辛口のプロッコ・ブリュットは、 魚介類にも最適です。
品種:グレーラと僅かにヴェルディーゾ、ペレーラ
地区:ヴァルドヴィアーデネとトレヴィーゾ北部のDOCG認定地区のブドウを使用。
収穫:9月2週目
残糖度:9g/L
気圧:約4.5気圧