丁寧な酒造りと近代化設備のシナジー
「嘉美心」では「お客様の口に入るまでが酒造り」という原点に立ち、安心して口にできる本物を提供することを理念としています。その造りの特徴は大きく分けて二つ。第一の特徴はお米のうま味を引き出した丁寧な酒造りを行う事。最新型洗米機できれいに糠をとった岡山県産のお米を使用し、60kg単位、秒単位で丁寧に浸漬し、適正な量の水を吸わせます。この丁寧な処理により、「華やかな香り」「お米の膨らむような味わい」を高度にバランスさせたお酒を造るための麹が出来上がります。第二の特徴は徹底した冷房管理システムと空気清浄器で常に冷涼クリーンな空気を保つこと。
最新型の冷房機器で、造り中は5℃前後の蔵内温度を保ち、前述の麹を使い、安定した発酵を促すことでお米のうま味を残した酒造りを実現しています。
旨口を追求する姿勢
913年、嘉美心酒造は初代・藤井長十郎により岡山県の寄島町に創業されました。嘉美心酒造は戦後に急速に普及した「三倍増醸法」による甘口酒(いわゆる「三増酒」)の路線とは一線を画し、「米旨口」を追求する信念を曲げることはありませんでした。その「品質を売る蔵」としての一貫した姿勢は現在も脈々と受け継がれています。
原点回帰とこれからの時代を切り開く決意の酒
お米の旨味をお酒で伝えたいとの願いから、原料、酵母、造り、貯蔵にこだわり商品開発をしました。落ち着いた香りと爽やかな微発泡感によりどんな食事と合わせても邪魔をしない落ち着いたお酒に仕上がっています。どこかが突出したお酒と言うよりは全体のバランスを重視し、飲み飽きせず、いつまでも飲んでいたいと思っていただけるようなお酒です。開栓時の「ポンッ」という心地のいい音にも注目してください