名張の山々のふもとに和製ジュニパーベリーが自生していた!
「名張で地元の農産物を使ったジンをつくろう」きっかけはジンづくりの原料ジュニパーベリーと同属種のネズミサシの実が三重県・名張の山々のふもとに自生しているのが確認できたこと。ネズミサシの実がジュニパーベリーの代用としてジンづくりに使えそうということでこの挑戦が始まりました。ネズミサシの実は綺麗なグリーン色で、熟すほど黒くなっていきます。 実を割ると清涼感のあるフレッシュな香りが漂います。
国産ジュニパーベリーで造るジントニック専用ジン
名張市で採取したネズミサシの実(ジュニパーベリー同族種)を使用し、ゆず皮をふんだんに使用したゆず感たっぷりのクラフトジン。岐阜のサラダコスモさんにテスト製造を委託して作ってもらった初リリース瓶です。ベースのお酒はちこり焼酎。その他、マスカットベリーA(ぶどう)と山椒もボタニカルに使用し、ネズミサシの実、ゆず皮、マスカットベリーA、山椒は全て名張・伊賀産です。
女性がジントニックを楽しむためのジンで「ゆずジン」しませんか
これでもかというぐらい柚子皮をふんだんに使用した柚子感たっぷりのクラフトジン。さらには和製ジュニパーベリーは海外のものより香りが穏やかで上品なため、より柚子感が際立ちます。ライムや柑橘を添えなくても、柚雪とトニックウォーターだけで十分にジントニックがお楽しみいただけます。割合は柚雪1:トニックウォーター4くらいが女性も飲みやすくておすすめです。
イーナバリ株式会社(三重県名張市)
イーナバリ株式会社は、平成26~28(2014~2016)年度、厚生労働省委託事業を活用し、名張市雇用創造協議会として、雇用創出全般の研修会及び地域産品・地域資源を活かした新商品開発と販路拡大・名張ブランド化による雇用創出の推進を実施してきました。 そこで培った加工ノウハウ等を活用し、農産物を主体とした高付加価値の商品づくりを行おうと、地域内1次産業者及び3次産業者の協力を得ながら、平成29(2017)年1月に農産加工製造業の事業体「イーナバリ株式会社」を設立。地方創生事業も一部活用して廃校小学校の給食施設を中心に施設整備し、平成29(2017)年4月17日に「隠(なばり)タカラモノ農産加工所」を開所しました。 1次産業者及び3次産業者とともに、連携型6次産業化を推進し、農産物を日持ちのする製品に加工し販路を広げることで、農産物をよりよく活かしたい。そうすることで、農業者及び産地の育成、耕作放棄地増加の歯止め、農業収入の安定化、地域ブランドの普及促進と地域活性化に繋げたいと考えています。
生産者から一言
今回、なぜゆずを柚雪のメインの香りづけにしたかというと、弊社が運営する加工所でゆずポン酢を製造する過程で余ってしまうゆずの皮に着目したのがきっかけです。ゆずは癒し効果があり女性人気も高いため、ジンの香りづけにピッタリだと考え、ゆずを香りのメインに使うことに決めました。
私たちが目指すのは、できる限り素材をまるごと活かし、素材のナチュラルな味をそのままに詰め込んだ製品をつくること。 また、廃棄をなくし、農産物を活用した商品開発を行うことで資源の有効活用につなげ、持続可能な農業の実践を目指すこと。 使う人が喜び、食べる人のからだが喜ぶ「加工品」づくりを心がけることは、使われた素材も喜び、その素材を育てる生産者も喜ぶことに繋がる。 それが、また次の生産へ、次の世代への継続を可能にするのだと、私たちは信じています。