2億5千万年前に形成されたロートリーゲントという赤い砂岩
ローターハングの土壌がこの赤い砂岩、ロートリーゲントです。俗に赤粘板岩と呼ばれていますが、実際には長い時間をかけて圧密された砂岩で、鉄の含有率が高く、赤い色はこの鉄分に由来しています。起源は2億5千万年前で、かつてこの地は海でした。そのため、今もこの場所から当時の化石が見つかっています。「ヒッピング」や「エルベルク」などの畑がこの土壌に該当します。ここは、最初に朝日が当たる場所で、赤い砂岩の土壌は、ライン川に反射した太陽の熱を蓄積します。夜になると他よりも早く日光が当たらなくなりますが、土に蓄積された熱が放出されて畑を温めるという局所的なミクロクリマが特徴的です。この土壌からはフルボディで長期熟成の可能性を持つワインが出来ます。素晴らしい果実味、トロピカルフルーツのアロマとハーブのニュアンスを感じ、また非常にエレガントな酸があるのが特徴です。ロートリーゲントの土壌では主にリースリングを栽培していますが、一部にゲヴュルツトラミナーとシュペートブルグンダーも植えられています。
醸造・熟成について
発酵と熟成はステンレスタンクで行います。葡萄の果皮についた天然酵母で15~20度の低温に管理しながら発酵させます。