国産ジンは、最近大人気ですね。
今日は、特に女性には絶対うけること間違いなしのジンのお話をしようと考えています。
編集部の山本です。
今日は、とっておきの国産ジンを紹介しますね!
国産ジンとは、もちろん日本の蒸留所がボタニカルを使用してジン独特の香りを試行錯誤しながら個性豊かな風味を生み出すのが特徴ですよね。
ボタニカルて何?と思われている方はこちらのボタニカルのページをご覧ください。
そのボタニカルの中でジンに一番大切な香りのもとになるジュニパーベリーは実は海外のジュニパーベリーを使っています。
その理由としては、日本産のジュニパーベリーの生息がほとんどないといったことが大きな理由なんですね。
で、私の知り合いから「山本さん、三重県の名張で国産のジュニパーベリーが見つかって、そこからジンを造ろうとしている社長がいるんですけど、会ってみます?」といった話からトントン拍子に話がすすんで、今回当店だけが、この国産の名張でとれるジュニパーベリーを使ったジンを取り扱うことができました!
それと、国産ジュニパーベリーはもちろんなんですが、なんとそこに女性には大人気の名張産の柚子もいれた女性にフォーカスしたジンを造ってくれました。
これでジントニックを作ればエレガントなジントニックができます。ジントニックを好きな女性には是非楽しんでほしいですね。
はい、それでは紹介していきましょう!
目次
名張産のジュニパーベリーを発見!
今回、名張の地元の方から「名張の山々のふもとにジュニパーベリーと同属種のネズミサシの実が自生しているみたいだよ」と言われ、「名張でも地元の農産物を使ったジンをつくろう」と地元のイーナバリ株式会社さんを中心にプロジェクトが始まったのです。
ジュニパーベリーとは、セイヨウネズからできる木の実のことです。セイヨウネズはヒノキ科ビャクシン属の針葉樹のことで主にヨーロッパやアメリカ、アジアの北半球の北緯30度までの寒い地域で生息します。
一方で、ネズミサシとはネズとも言われ和名になります。こちらもヒノキ科ビャクシン属の針葉樹でセイヨウネズと同族種となり近縁ということです。日本では、東北地方や広島などで生育されているようです。
ネズミサシという名前の由来は、ネズミを刺すという意味でネズの木にある針葉の固い針の部分をネズミ除けにつかったことから、それが短くなったといわれています。
このように国産でのジュニパーベリーはごく少量になるため、輸入されるジンも国産のジンもヨーロッパ産のセイヨウネズのジュニパーベリーを原料として使っているのが大半です。
そこに純国産ジンを造りたいという想いがイーナバリ株式会社から生まれ、今回のプロジェクトに至ったわけです。
レディースジン発起人のイーナバリ株式会社とは
イーナバリ株式会社は、農産物を主体とした高付加価値の商品づくりを行っている三重県名張市にある会社です。地域内の1次産業及び3次産業者の協力を得ながら連携型6次産業化を推進するユニークな企業になります。
廃校の小学校の給食施設を中心に施設整備し、2017年には隠(なばり)タカラモノ農産加工所を開所しています。
このイーナバリ株式会社の経営者が杉岡雪子さんです。杉岡さんとは私が数年前に老体にムチを打って通った大学院の学生仲間の西村雅史さんからの紹介でした。
西村さんは公認会計士で杉岡さんとは同じ三重県の仕事仲間だった関係で、ジンを製造してみたい計画段階に流通の市場調査として私と杉岡さんを引き合わせてもらったことがきっかけになります。
イーナバリ株式会社の詳細はこちらのホームページサイトをご覧ください。
原料は名張産、伊賀産!すべて国産のボタニカル
杉岡さんの地元の農産物にこだわる気持ちは並大抵のものではありません。
ジンは、独特のあの香りに人気があるのです。なので香りに使用する植物成分であるボタニカルに何を使用するかが次のステップとなりました。
構想では、杉岡さんは女性視点のジンを造りたいと考えました。ジンの爽やかさ、ジントニックの柑橘系が頭をよぎります。
そうして、はじめてのジンづくりで試行錯誤の中、ジュニパーベリーを含め決定した農産物は下記のとおりです。
・名張産ジュニパーベリー(名張産)
・ゆずの皮(名張産)
・マスカットベリーA(名張産)
・山椒(伊賀産)
マスカットベリーAとは、黒ブドウの品種です。生食用とワインにもよく使われています。日本のワインといえばマスカットベリーAと言われるぐらいワイン業界では有名です。
廃棄のゆずの皮を再利用
実は、ゆずの皮を利用するには理由があります。イーナバリでは加工所でゆずポン酢を製造しています。その過程で処分するゆずの皮に着目したいのです。
さらに女性向けのレディースジンを造るのなら柑橘系の香りが必要だと。癒し効果もあり飲みやすくスッキリと飲めるには、ゆずの皮が最適だと…
大人気になるとピンときました。
ほんとうに飲みやすいですね!
原酒にはチコリ焼酎を使い蒸留する想い
イーナバリには、食品加工所はありますがジンを造る蒸留所の設備はありません。せっかくの国産ジュニパーベリーを含めたボタニカルでジンを蒸留したい気持ちは高まるばかりです。
そんな想いを一緒に共有できる蒸留所はないか?と模索する中で隣の岐阜県に株式会社サラダコスモが経営する「ちこちこ焼酎蔵」があるのを耳にします。
ちこちこ焼酎蔵は、サラダコスモが運営する岐阜県中津川市にあるちこり村の敷地内にあります。そこではちこり芋の根を利用したちこり芋焼酎を製造しているんですね。
焼酎蔵の蒸留設備はジンを蒸留させることもできます。焼酎の工程にないものは、ボタニカルを漬け込むことです。その工程をお願いしてジンを造ることを快諾してもらったんです。
レディースジン「柚雪」の誕生
こうしてプロジェクトがはじまり、やっと2023年の2月名張・伊賀産の農産物で造る女子にフォーカスした国産ジンが完成したのです!
名張・伊賀産を詰め込んだレディースジンの誕生です。
冬と柚子をイメージしたネーミングがつけれらました。
柚雪(ゆずき)です!
ジンと言えば、どちらかというと男性ファンが多いイメージですが、この柚雪は女性に人気の柚子の香りが特徴です。狙い通りの風味に仕上がっていますね。
また、柚雪は名張産のジュニパーベリーをはじめ地元の農産物を使用して造られました。この事例は日本で2番目となる100%国産ジンとして誕生したことになります。
1番目は広島県にある株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーが「桜尾」というブランドで発売されています。桜尾について詳しいページはコチラをご覧ください。
おすすめの飲み方
ジンということでカクテルで飲みたい方も多いと思います。でもここでは家飲みを考えると複雑なカクテルよりもシンプルで飲める飲み方を提案しますね。特に柚子の香りとジュニパーベリーの香りを楽しむには3つのおすすめの飲み方を紹介します!
ジントニック
最初におすすめしたいのは、ジントニックですね。これは杉岡社長がジンを造る過程で女性がジントニックをかっこよく飲めるジンを想像しながらリリースしたので絶対のおすすめです。
柚雪はジントニック用のジンといっても過言ではありませんよ。それぐらい気持ちが入ってます。ハイ。
作り方 | 1.グラスに氷を入れる 2.30mlのジンを入れる 3.トニックウォーターを好みの量で入れてライムを添える |
説明 | ジンとトニックは1:3の割合が美味しいです。 トニックウォーターの炭酸の影響で自然と混ざるので、炭酸が抜けないように1〜2回を目安にスプーンで混ぜましょう。 |
ゆずの香りが爽やかで柑橘好きにはたまりません!
ロック
こちらの飲み方は、お酒好きやお酒に強い方におすすめの飲み方です。女性でいえば梅酒をロックで飲むような方におすすめですね。ただ梅酒はアルコール度数25度で柚雪は47度になります。
なので、グラスに氷をできるだけ一杯に入れて柚雪をグラスになみなみと継がずにちびちびと入れて飲むことをおすすめします。
作り方 | 1.グラスに氷を入れる 2.ジンをグラスに3分の1から半分ぐらいの量を目安に入れる |
説明 | 氷を多めに入れると溶けたときに冷えて美味しくなります。 柚雪の味わいを楽しめるのでチャレンジしてほしい1杯です。 |
スッキリと飲みたいときに絶対おすすめですね。
寝酒にもいいですね!
炭酸割り
ジントニック好きの方にもおすすめしたい超おすすめな飲み方です!
名付けて「柚雪ボール!」柑橘の香りで爽やかに飲めるので、あえてトニックウォーターではなく炭酸で割るのもいいですね。使う材料も少ないのでズボラな飲み方かもしれませんが家飲みには最適です。
作り方 | 1.グラスに氷を入れる 2.好みの量のジンを入れる 3.ソーダを加える |
説明 | 柚雪と炭酸の割合や1:4から1:5あたりがおすすめです。 レモンやライムは無しでもゆずの香りが立つので最高です。 |
冷蔵庫に氷と炭酸があればすぐに飲めます。
柚雪と一緒に食べたい料理
ジンはボタニカルの風味によって食中酒でも楽しめます。
私もジンの炭酸割りで食事を楽しんだりします。
また柑橘系の香りがしっかりあるので食事の脂っこさや濃い味に対して後味をさっぱりする作用が働きます。なので、肉関係の料理や中華、イタリアン、和風にも合いますね。
柑橘の香りが淡泊な料理を邪魔しそうですが、トニックや炭酸で割るので逆に香りが食欲を増して料理との相性もバッチリです。
おすすめの料理をあげるとすれば
・同じ三重県の松坂牛にあわせて焼肉
・焼き鳥なら塩焼き
・白身魚の刺身や新鮮や魚介類
・ピザなどのチーズ料理系
・トマト系やクリーム系のパスタ
以上、5つほどおすすめの料理を挙げさせてもらいました。
ポイントはゆずの香りとジュニパーベリーの香りがあるので、ひとつは食欲のテンションが上がります。そして食中の口の中をリフレッシュしてくれますね。
是非、みなさんもいろいろな料理で楽しんで飲んでください!
生産地 | 原材料:三重県 蒸留所:岐阜県 |
甘辛度 | やや甘い |
タイプ | ジン | 味わい | 芳醇 |
原料 | 国産ジュニパーベリー、ゆずの皮、マスカットベリーA、山椒 | 香り | ゆずの香り |
おすすめの飲み方 | ジンゴニック、炭酸割り、ロック | 相性のいい料理 | 焼肉、焼き鳥、刺身、ピザ、パスタ |
まとめ
いかがだったでしょうか?
柚雪の魅力がご理解いただけたでしょうか。
2023年3月にはじめて名張からリリースされましたが、次回の生産は来年の春ごろになる予定です。
生産量も三重県産のジュニパーベリーの増減によって生産量に影響を及ぼしそうです。
今回はプロトタイプということで、ラベルも3つ用意していただきました。
もし、私はこのラベルが好きだと思われる方は遠慮なしにメッセージください。杉岡社長に結果を報告するので…
今後も生産者、製造者、販売者、愛飲者の声が届くようなスタイルでみなさんにお伝えしていたいですね。
このような純国産の地元の農産物で造られるジンをみなさんと一緒に見守っていきたいと考えています。