日本酒といえば、お米のツンとしたクセのあるアルコール感を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
他のお酒と比べ、なかなか手に取りにくい印象がありますよね。
しかし、今回ご紹介する純米吟醸酒は、あなたが思い描く日本酒とは一味違ったもの。
原材料がお米とは思えないくらい華やかで、フルーツを思わせるフルーティーな香りとお米のまろやかさが特徴の日本酒です。
これから日本酒を飲んでみたい、挑戦してみたいという方におすすめのお酒なので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、コスパ最高のおすすめの純米吟醸酒5本を紹介していきますね。
その前に純米吟醸酒とは?を簡単に説明します。
目次
この記事のおすすめ商品ランキング
石鎚 純米吟醸 緑ラベル(石鎚酒造)
食中酒として楽しむことを前提に造られた純米吟醸酒
来楽【らいらく】 純米吟醸 (茨木酒造)
適度に爽やかな吟醸香とキリッと引き締まった味わいが料理との相性抜群!
基峰鶴 純米吟醸 雄町(基山商店)
基峰鶴シリーズで一番人気の純米吟醸酒で、雄町が導くお米の濃厚なコクと芳醇な味わい。
純米吟醸酒とは
日本酒の中でも、お米と米麹、水だけを使用したものを「純米酒」といいます。
純粋にお米だけを原材料として使用しているので、お米のふくよかな香りやコク、まろやかさを楽しめるのが特徴です。さらに、精米歩合が60%以下の純米酒で「吟醸造り」で造られたものを「純米吟醸酒」と呼びます。
「精米歩合」とは、精米して残ったお米の割合を%で表したもの。つまり、お米がどれだけ削られているのか表す数値です。例えば、精米歩合70%は、お米の周りを30%削っているということになります。
また「吟醸造り」とは、よりよく磨き上げたお米を低温でじっくりと発酵させること。長時間発酵させることで、吟醸酒特有の華やかでフルーティーな香りが生まれるのです。日本酒造りの詳しいページはこちらをご覧ください。
こうして出来上がった純米吟醸酒は、炊き立てのお米のようなまろやかさと、華やかな吟醸香を併せ持った味わいに仕上がります。コクのある純米吟醸酒は食事との相性も抜群で、食中酒としてもおすすめです。
石鎚 純米吟醸 緑ラベル 槽搾り(石鎚酒造)
「食中に活きる酒造り」をコンセプトに、純米酒、純米吟醸酒を中心に3杯目から旨くなる酒を目指している1920年創業の石鎚酒造。西日本最高峰「石槌山」のふところに位置する愛媛県西条市で、石鎚山から流れる清らかな伏流水を使用し、職人の手によって丁寧に酒を醸しています。
中でも、当店おすすめの純米吟醸酒は「石鎚 純米吟醸 緑ラベル 槽搾り」です。食中酒として楽しむことを前提に造られた純米吟醸酒で、味わいはやや控えめで穏やか。料理の味わいをより一層引き立ててくれます。
また、世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2018」のSAKE部門では、見事銀メダルを受賞。実力のある1本です。
(4.2 / 5) [お酒のソムリエ編集部評]\食中酒にオススメ/
来楽[らいらく] 純米吟醸(茨木酒造)
江戸時代から酒造りが盛んに行われてきた、兵庫県明石市の西側に位置する西灘。そんな酒造りに適した気候風土で1843年から酒造りを行う茨木酒造は、年間生産量が200石(一升瓶で2万本)の小さな蔵です。茨木酒造さんの詳しい記事はコチラをご覧ください。
洗米から麹造り、瓶詰めからラベル貼りに至るまで、全ての作業を9代目である杜氏の茨木幹人さんと蔵人の2人で行う一元管理体制を敷いています。
茨木酒造が大事にしているのは、料理とのペアリング。地元・明石市で獲れる魚介に合った日本酒造りを目指しています。当店のおすすめは、まさに料理との相性が抜群の純米吟醸酒「来楽(らいらく)純米吟醸」です。適度に爽やかな吟醸香とキリッと引き締まった味わいで、白身やタコなどの魚介類にぴったり。ピリリとした心地のよい酸味がアクセントとなり、冷酒だけではなく熱燗でも楽しめる純米吟醸酒に仕上げています。
(4.2 / 5) [お酒のソムリエ編集部評]\魚介類にピッタリ/
基峰鶴[きほうつる]純米吟醸 雄町(基山商店)
佐賀県の東端に位置し、福岡県と接する基山町に蔵を構える1920年創業の基山商店。九州ならではの、しっかりと旨味のある味わいを目指し、福岡県と佐賀県の県境にある脊振山地(せふりさんち)から湧き出る比較的柔らかな伏流水を使用した酒造りを行っています。基山商店さんの詳しい記事はコチラからご覧ください。
そんな基山商店で今、話題の純米吟醸酒といえば「基峰鶴(キホウツル)純米吟醸 雄町」。基峰鶴シリーズで一番人気の純米吟醸酒で、雄町が導くお米の濃厚なコクと芳醇な味わいを楽しめます。
飲みごたえもしっかりとあり、お寿司や天ぷらなどボリューミーな味わいの料理とも引けを取りません。雄町の織りなすジューシーな旨味と吟醸香を楽しむなら、こちらが絶対おすすめ。
(4.3 / 5) [お酒のソムリエ編集部評]\ジュシ―な旨味と吟醸香/
白龍 [はくりゅう] 純米吟醸 (吉田酒造)
1806年創業の吉田酒造は、日本海に面した福井県の北部・吉田郡永平寺町に位置する老舗の酒蔵です。これまで「白龍」や「游」などの銘柄を手がけてきました。2017年からは、蔵元の次女である吉田真子さんが、全国最年少の若さで吉田酒造の女性杜氏に就任しています。
中でも、当店のおすすめは「白龍 純米吟醸」。職人の手によって丁寧に醸され、ピュアで透明感のある味わいに仕上げました。上品に漂うフルーティーな香りとお米のまろやかさ、ピリッとした酸味が特徴で、女性や日本酒初心者の方でも飲みやすい純米吟醸酒です。カルパッチョやトマト系のパスタなど、酸味のある料理との食中酒としてもおすすめ。
(4.1 / 5) [お酒のソムリエ編集部評]\初心者にも飲みやすい/
六根 [ろっこん]純米吟醸 サファイア(松緑酒造)
青森県で1904年創業の松緑酒造の名は、蔵の敷地内に江戸時代に造園された樹齢300年以上の老松が立ち並ぶことから、蔵の歴史を刻む松にちなんで命名されたそう。白神山地系岩木山の湧き水を使用し、昔ながらの手づくりで「呑んで旨い、喜ばれる酒」を目指した酒造りを行っています。
今回ご紹介する「六根 純米吟醸 サファイア」は、当店おすすめの純米吟醸酒。全国新酒鑑評会の金賞を受賞した六根シリーズの一つで、山田錦に匹敵するといわれている青森県の酒造適合米「華想い」を100%使用しています。
ふくよかなお米の旨味と酸味のバランスが良く、味のしっかりとした料理とも負けません。口当たりは柔らかで、ついつい飲んでしまいそうになる軽やかさが魅力です。魚介のカルパッチョやカレイの煮付けなど、どんな料理ともぴったり。
(4.3 / 5) [お酒のソムリエ編集部評]\呑んで旨い、喜ばれるお酒/
商品名 | 石鎚 純米吟醸 | 来楽 純米吟醸 | 基峰鶴 雄町 | 白龍 純米吟醸 | 六根 純米吟醸 |
産地 | 愛媛県 | 兵庫県 | 佐賀県 | 福井県 | 青森県 |
原料米 | 山田錦 松山三井 | 山田錦 五百万石 | 雄町 | 山田錦 五百万石 | 華想い |
精米歩合 | 60% | 58% | 55% | 55% | 55% |
酵母 | 自家培養酵母KA-1 | アベリア花酵母 | M310+K-9 | 非公開 | 青森県酵母 まほろば吟・華 |
度数 | 16度 | 15度 | 16度 | 15.5度 | 16度 |
日本酒度 | +4 | +4 | +1 | +5 | +3 |
酸度 | 1.6 | 1.8 | 1.5 | 1.7 | 1.6 |
純米吟醸酒の飲み方・楽しみ方・保管の仕方
最後に、純米吟醸酒の飲み方と保管について、少し説明させてくださいね!
純米吟醸酒は、冷やして楽しむのがおすすめです。ただし、冷やしすぎは禁物です。キンキンに冷やしすぎてしまうと、華やかな吟醸香が立ちづらく、せっかくの香りが台無しになってしまいます。飲む直前ではなく、少し前に冷蔵庫から取り出しておくのがおすすめです。
また、純米吟醸酒は冷蔵保存が基本です。直射日光が当たる場所や温度変化が多い場所には置かないようにしましょう。開封後は、1ヶ月以内に飲み切ってしまうのがおすすめです。日本酒は、空気に触れることで酸化し、味わいが徐々に劣化してしまいます。なるべく早めに飲み切ってしまいましょう。