「白ワインを飲んでみたいけど、初心者は何から飲むのがおすすめ?」
「独特の香りや酸味が苦手で…」

という声は意外と多いです。

しかし、白ワインは味のバリエーションが豊富なところも魅力の1つ。
お好みの白ワインはきっと見つけられるはずです!

ここでは初心者におすすめな白ワインをご紹介します。また、甘口ワインの飲み方からぴったりなお料理やおつまみも解説していくので、白ワインが苦手な方も必見ですよ。ぜひ最後まで楽しんでお読みください!

こんにちは!SAKESEN編集部の山本です。

酒屋歴30年の私が、いろいろ培った経験をもとに、白ワインが好きになったという人が一人でも増えたらいいなと思っています。

白ワインが苦手な理由と解決法

「白ワインを飲んでみたいけど、独特の香りや酸っぱいのがどうも苦手で…」
「どうしたら白ワインをおいしく飲める?」

「確かに醸造酒の独特の香りや酸味・アルコール感が苦手という方は多いですね。

割らずにそのまま飲むことに不安を感じるという声もあります。しかし、少しの工夫で白ワインの苦手は解決できますよ。」

ここでは初心者や苦手な理由に合わせた解決法をご提案します。ご自身のお好みに合わせてさまざまな方法を試してみてくださいね。

理由1 独特の香りや酸の刺激を強く感じる方

ワイン風景

白ワインの独特の香りや酸の刺激が強く感じるという方は、甘口系のものから試してみましょう。

甘口の白ワインは独特の香りやアルコール度数が控え目で、飲みやすいものが多いです。甘口の白ワインはジュースを飲んでいるようだった、という人もいます。

口当たりがやさしくさわやかな味わいは白ワイン初心者にもおすすめです。まずは甘口系から始めて白ワインの味わいに慣れましょう。

慣れたら、半甘口、辛口に進んでいくとより白ワインの魅力をより楽しめるようになりますよ。

理由2 アルコール感を強く感じる方

ワインの風景2

白ワインのアルコール感が苦手という方には、氷を入れて飲む方法をおすすめします。

「チューハイやカクテルは好きだけど白ワインはアルコール度数が高くて…」という声は少なくありません。そんな方にぜひ試していただきたい方法です。

氷が溶けることで白ワインのアルコールは適度に下がります。氷の溶け具合によってアルコール度数は変化するため、ご自身のお好みに調節することもできます。氷の量も調節してみると良いでしょう。

氷で白ワインが冷えることで、よりスッキリとした味わいを感じられるようにもなります。白ワインだけでなくお酒初心者にもおすすめな方法です。

理由3 グラスに何も加えずに注ぐのが不安な方

ワインに水を入れる

白ワインをそのまま飲むのが酔っぱらいそうで不安…という方は、ワインを炭酸水や水で割る方法をおすすめします。お家にあるジンジャーエール、サイダーなどでもOKです!

お酒を何かで割って飲むのに慣れている方は、ワインそのものアルコールを強く感じるかもしれませんね。ワインのアルコール感が苦手という方にも通じるものがあるのではないでしょうか。

何かで割ることでアルコール度数は下がります。水や炭酸水の量はお好みで調節しましょう。炭酸のシュワシュワ感で、白ワインをよりスッキリとさわやかに楽しめます。

氷や水、炭酸で割って飲むのに慣れたら、だんだんとワインそのものの味わいを試していきましょう。甘口ワインから始めて徐々に辛口ワインに移っていけば、よりワインの本格的な美味しさを味わえるはずです。

なぜ、白ワインに甘口や辛口があるのか?

糖分とアルコールの仕組み

「なんで白ワインに甘口や辛口があるの?」

実は、白ワインの味の違いには、ブドウの糖分が関係しているんです!

ワインはブドウの糖分が発酵してアルコールに変化する過程でできる醸造酒です。ブドウの発酵が終わったときに糖分が多く残っていれば甘口ワインになります。

反対に、糖分を残すことなくアルコールに変化させたのが辛口のワインです。糖分がすべてアルコールになるため、アルコール度数も高めになります。

もちろん、発酵を終えるタイミングをコントロールしているのは造り手です。造り手の目指すワインによって、選ぶ原材料のブドウも異なります。

白ワインは原材料のブドウやその産地、醸造の方法によっても味わいが微妙に変化するのです。甘口や辛口、アルコール度数だけにとどまらず、複雑な風味の違いもここから生まれているんですよ。

白ワインの詳しい作り方にご興味ある方は、こちらの記事もご覧ください。

デザートワインとは

「デザートワインってどんなワインのことなんですか?」

ずばりデザートワインとは、甘口ワインのことです。

明確な定義はありませんが、原材料のブドウの糖分を多く残したワインであるところが共通しているんです。

甘口のワインといっても、極甘口からほのかな甘さを感じるものまでさまざま。
デザートワインには下記のように5種類のワインがあります。

  • 貴腐ワイン
  • アイスワイン
  • ストローワイン
  • 遅摘みワイン(レイトハーヴェスト)
  • 酒精強化ワイン

それぞれご紹介していきますね。

貴腐ワイン

貴腐ぶどう

貴腐ワインとは、極甘口の白ワインです。貴腐(ポトリティス・シネレア)菌というカビの一種がついたブドウを原料にして造られるんですよ。

貴腐菌はブドウの皮の組織を壊します。するとブドウの水分が減り、甘さがギュッと濃縮されます。この甘いブドウを原料に造られるのが貴腐ワインです。

カビの力を借りて造られるワインなので独特の風味も魅力的なんですよ。ハチミツやドライフルーツのような香りがするんです。

色合いは琥珀色。少しトロっとしていてハチミツのような濃厚な甘さを味わえます。

世界3大貴腐ワイン

貴腐ワインの生産地として有名なのが3大貴腐ワインの産地になります。フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイです。

ブドウに手間暇かけて、ラグジュアリーな高級ワインで世界中から人気のワインとなります。ワインの初心者にはハードルが高いかもしれませんが、是非機会があれば飲んでもらいたいワインですね。

アイスワイン

凍ったブドウ

アイスワインとは、凍ったブドウを原料に造られる極甘口の白ワインです。18世紀末のドイツで生まれたとされていますが、初めからブドウを凍らせて造っていたわけではありません。

収穫前のブドウが寒波でうっかり凍ってしまい、そのブドウを原料にワインを造ってみたら驚くほどおいしかったというのが始まりです。

現在では、寒い地域でわざと収穫時期を遅らせ凍ったブドウを原料にしています。

凍ったブドウ内部では水分と糖分を含んだエキスに成分が分かれるのだそう。アイスワインは高い糖分を含んだエキスだけを搾って原料にしているんです。

そのため味わいはびっくりするほど甘く、ブドウ本来のさわやかな香りが残ります。

アイスワインは寒さの厳しい気候条件の中で造られるワイン。生産量が少なくとても希少価値の高い白ワインなんですよ。

ストローワイン

干しブドウ

ストローワインはドイツ語で「Stroh wein」と書きます。Strohとは、「藁(わら)」のこと。藁の上で干し、乾燥させたブドウを原料に造られます。干しブドウから造られるワインというイメージですね。

乾燥により水分を飛ばしたブドウの糖度はかなり高く、これを醸造するとアルコール度数も高めになります。ストローワインは通常のワインより1~3%ほどアルコール度数が高めなものが多いです。

糖度が高い分だけ味も濃厚で長期熟成が可能です。特別なものだと、30年保存できるものもあるんですよ。

遅摘みワイン(レイトハーヴェスト)

遅摘みブドウ

遅摘みワイン(レイトハーヴェスト)は、通常より遅らせたタイミングで収穫したブドウを原料に造られる白ワインです。

収穫時期を遅らせることでブドウから自然に水分が抜け甘味が凝縮されます。このブドウを原料にすると上品な甘さの白ワインが生まれるんです。

遅摘みワインは世界各地で造られており、濃厚な甘さのものからほのかに甘いものまでたくさんの種類があるんですよ。遅摘みワインは日本でも造られています。

酒精強化ワイン

酒精強化ワイン

酒精強化ワインとは、醸造中にアルコール度数の高いお酒をさらに加えて造られるワインです。お酒を加えるタイミングによって、甘さや風味に違いが出ます。甘口から辛口まで幅広い味わいができますし、白ワインと赤ワインのタイプがあります。

スペインのシェリー、ポルトガルのポートやマディラ、イタリアのマルサラが有名です。

造り方は、通常のワイン発酵の場合は、ブドウの糖分を酵母が食べてアルコールに変えていきます。糖分をすべて食べつくすと辛口ワインの出来上がりです。

その作用の途中、つまり糖分が残っている状態のときに高アルコールのブランデーなどの蒸留酒を添加することで発酵を止める醸造方法なんですね。なので糖分が残り甘口の酒精強化ワインができあがるということです。

甘口の白ワインを産地から選ぶ

「甘口のワインといっても、何を選んだらいいかわからない…」

そうですね。甘口の白ワインは世界中で造られてるんですよ。その土地の気候やブドウの種類もさまざまで、それぞれ違った味わいがあるんです。

ここからは甘口の白ワインを産地別にご紹介していきます。

フランスワインから選ぶ

フランス地図1

フランスはワイン王国とも言われるくらい有名なワインの産地です。気候や風土がワイン造りに適しているだけでなく、クオリティ保証のための法律をいち早く整えた国でもあるんですよ。

ワインは産地の名称がそのままワインの名前として呼ばれることも多く、わかりづらいと感じることがあるかもしれません。

これはAOC(原産地呼称法)によって地名を名乗っていいワインが決められているからなんです。こちらでは、代表的なフランスの甘口白ワインを2つご紹介します。

ソーテルヌ

ソーテルヌ

「ソーテルヌ(Sauternes)」は、フランス南西部ボルドー地方に位置するソーテルヌ地区のソーテルヌ村と周辺の4つの村で造られる貴腐ワインです。

ソーテルヌ地区は2つの温度の異なる川が流れており、秋になると夕方~朝方まで霧に覆われます。この大量の霧が貴腐菌をブドウにつきやすくしてくれるのです。

また、昼間は暖かく乾燥した気候なため、貴腐菌がついたブドウが成長しやすい条件が整っているんです。

黄金色のトロリとした貴腐ワインはうっとりするほど甘く、複雑な香りが魅力です。貴腐ワインのなかでも圧倒的な人気を誇っているのがソーテルヌです。

ジュランソン

ジュランソン

「ジュランソン(Jurancon)」はフランス南西の端にあるワインの産地です。スペイン国境に近いピレネー山脈に隣接するピレネーアトランティック県の州都ポーに隣接した村で造られているワインなんです!

ヤシ・バナナ・レモンなどが栽培されるほど温暖な地域です。しかし、ピレネー山脈から吹き降ろす風で昼夜の気温差の激しい一面も持っています。

この気候がブドウから水分を飛ばし、強い甘味とさわやかな酸味を残すのに役立っているんですね。

ジュランソンは遅摘みワインです。収穫時期を遅らせ木に実った状態で果実の水分が抜けるのを待ち、干しブドウのようになったものを原料にしています。

水分が抜けたことで通常のブドウより甘さや風味が濃くなり、深い甘さを感じられるワインになるわけです。

ジュランソンの極甘口はキャラメルやバニラのような香りと例えられることもあるんですね。デザートワインのひとつですが、まさにデザートという感じがしませんか?

ドイツワインから選ぶ

ドイツワインはドイツ独自のワイン法に基づいて等級が格付けされています。

等級を決めるのは主にワインの産地とブドウの糖度。ドイツ国内の指定された地域で栽培されたブドウのみが格付けの対象になっているんですよ。

ドイツワインの等級は糖度の高い順に6段階に分けられています。

等級最低エクスレ度最低アルコール度説明
トロッケンベーレンアウスレーゼ150〜1545.5%貴腐菌がついたブドウの水分を揮発させるので糖分がより凝縮した独特の香りと味わいになる
アイスヴァイン110〜1285.5%-7度で凍結したブドウを収穫し濃縮された果汁により造られるので甘味がさらに際立つ
ベーレンアウスレーゼ110〜1285.5%さらに熟したブドウの粒を選別して収穫するので甘さが凝縮される
アウスレーゼ83〜1007%シュペトレーゼよりもさらに糖度が高いブドウの房を収穫し甘味がはっきりと味わえる
シュペトレーゼ76〜907%カビネットの収穫よりも遅摘みブドウを収穫するのでより甘味を感じられる
カビネット67〜827%ブドウの果実感を感じながらほんのりとした甘みがある

エクスレ度とは…
ドイツで利用するブドウ果汁の糖度を測定する数値の単位。20℃で1リットルの水と果汁の重さのさで算出する。

トロッケンベーレンアウスレーゼ

トロッケンベーレンアウスレーゼ

「トロッケンベーレンアウスレーゼ」はドイツの最高等級のワインです。トロッケンベーレンアウスレーゼという名前ですが、貴腐ワインなんですよ。

ワインに厳格な格付けを行っているドイツでは、貴腐菌が発生するのに適した気候の年のみに造られています。つまり毎年生産されるわけではない、貴重なワインなんです。

充分に貴腐菌がつき水分が抜け、干しブドウのようになったブドウからわずかに採れる果汁を原料にしています。1本のブドウ樹から、グラス1杯分しか取れない最高級の貴腐ワインといれますね。

濃厚な甘さを含んだ1滴は、その希少性も加わって宝石のような高級感を感じさせてくれます。

トロッケンベーレンアウスレーゼは、フランスのソーテルヌ・ハンガリーのトカイワインと並んで世界三大貴腐ワインと呼ばれているんですよ。

アイスワイン

アイスワイン

前述の欄で説明しましたが、もう少し詳しくお伝えしますね。

「アイスワイン(アイスヴァイン)」も貴腐ワインと並ぶ希少性の高いワインです。

アイスワインが造られるのは11月〜12月。年によっては翌年の1月まで、ブドウが凍るタイミングを待って摘み取り造られるワインなんです。

アイスワインを名乗れるのは自然凍結したブドウだけ。ギリギリまで摘み取りを遅らせたブドウが、凍る前に腐ってしまう年もあったりします。

職人の負担も大きいため、アイスワインを造れる蔵もごくわずかとなっているんですね。また近年は温暖化の影響によって原料のブドウが凍らず造れない年もあるそうです。

適度に熟したタイミングで自然凍結したブドウには、さわやかな甘さと酸味が残ります。そのため、極甘口でありながらスッキリとした味わいが楽しめるワインになるんです。

アイスワインは年1回どころではなく数年に1回やっと造られる、奇跡のようなワインともいえますね。

ベーレンアウスレーゼ

ベーレンアウスレーゼ

「ベーレンアウスレーゼ」は超完熟ブドウの一粒一粒を丁寧に摘み取って造られるワインです。部分的に貴腐化した粒も入ることから、密度の濃い甘さを味わえます。

ブドウの熟し具合を見極めながらの栽培は手間がかかります。ベーレンアウスレーゼはブドウを一粒ずつ摘み取る作業も含まれるため、その手間のかかりようはかなりのもの。

丁寧な作業から生み出される極上の味わいを楽しめるワインです。アイスワインや貴腐ワインに比べると少しだけ希少性は下がりますが、同じくらいの濃厚さを楽しめます。

アウスレーゼ

「アウスレーゼ」は完熟した糖度の高いブドウの房を収穫して造られるワインです。ベーレンアウスレーゼより少し甘味が抑えられますが、それでも甘味をしっかりと感じられるワインです。

シュペトレーゼ

「シュペトレーゼ」は、収穫が遅くなった遅摘みブドウで造ったワインです。きっかけは18世紀の半ばにたまたま収穫期が過ぎた完熟ブドウでワインを造ったら、通常のワインよりも甘味と個性のあるワインができたことです。

カビネット

カビネット

「カビネット」は通常の完熟ブドウから造られるワインです。なので、ほんのりと甘さの感じられるワインに仕上がっています。

ワインの苦手な方が、甘口から飲み始めてカビネットまで飲めるようになれば通常の白ワインの愛好者に近づいた証拠になりますね。

イタリアワインから選ぶ

イタリア地図1

イタリアは全土20州でワインが造られている国です。ブーツに例えられる長い形をしたイタリアはアルプス山脈に接した北側から地中海まで、ブドウ栽培に適した条件が揃っているんですね。

もちろんイタリアにもDOC法(原産地呼称管理法)というものがあり、イタリアワインにも3段階の格付けがあります。

イタリアの甘口白ワインには微発泡・発泡のものが多く、またストローワインの有名な産地もあるんですよ。

地方別にイタリアの甘口白ワインを4つご紹介していきますね。

ピエモンテ州

モスカート・ダスティ(微発泡)

「モスカート・ダスティ」は甘くさわやかな味わいが魅力の微発泡ワイン。モスカートとは、マスカットと呼ばれるブドウの品種なんです。

ワイン用に栽培されているモスカートは「モスカート・ビアンコ」と呼ばれますが、実はこれ、生食用としても世界中で栽培されています。日本の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」もモスカートの一種なんですよ。

モスカート・ビアンコは、湿気が大の苦手。イタリア北部ピエモンテ州の丘陵地帯は水はけがよく、モスカート・ビアンコの栽培に最適なのだそうです。

ピエモンテの豊かな土壌と日光を浴びて育ったブドウからは、さわやかな香りと甘さのバランスが良いモスカート・ダスティが生まれます。また微発泡のやさしい口当たりも魅力です。

マスカットのみずみずしく甘酸っぱい風味は、白ワイン初心者にもおすすめ。アルコール度数も5%と、アルコールに自信がない方も挑戦しやすい甘口白ワインです。

アスティ・スプマンテ(発泡)
アスティスプマンテ

「アスティ・スプマンテ」のアスティ(Asti)とは、イタリアピエモンテ州のアスティ・アレッサンドリア・クーネオという地域の52の村で生産されたもののみが名乗っていい、アスティ県にある生産地の名前です。

また「スプマンテ」は、イタリアのスパークリングワインのこと。つまりアスティ・スプマンテは、「アスティで造られたスパークリングワイン」という意味なんです。

アスティ・スプマンテはモスカート・ビアンコ100%で造られる白ワイン。マスカットのフルーティーな甘味にフレッシュな香り、弾けるようなシュワシュワ感がおいしさのポイントです。

炭酸飲料がお好きな方にはピッタリな白ワインかもしれませんね。アルコールも控えめで飲みやすい甘口です。

エミリア・ロマーニャ州

ランブルスコ(微発泡)

「ランブルスコ」は微発泡のイタリアワイン。この名前はランブルスコ種というブドウの品種名が由来です。

ランブルスコ種は大量に果実が実る多収穫のブドウで、100以上の細かい種類(亜種)に分けられています。実は種類が多すぎて専門家も把握しきれないほどあるんです。そのためランブルスコは何種類かの亜種が混ざったブドウから造られます。

ワインが造られているのはイタリア北部のエミリア・ロマーニャ地方。この地域はイタリアの中でも特に有名な美食の街なんです。

パルミジャーノ・レッジャーノ、ボロネーゼ、パルマの生ハムなどが生まれたのもこの地域なんですよ。そのおかげかすっきりとした甘口のランブルスコはどんな料理ともよく合います。

ランブルスコというと赤の微発泡ワインもあります。しかし白ワインもちゃんとありますよ。ランブルスコの白は、ランブルスコ種のブドウの皮を取り除いて造られています。

シチリア州

パッシート
パッシート

「パッシート」はシチリア地方で造られる甘口白ワインです。

パッシートとは、収穫したブドウを風通しの良い場所で3ヵ月~6ヵ月陰干しして、果実の糖度を高めるワイン製法のこと。シチリアのストローワインとも表現できます。

パッシートで特に有名なのは「パッシートディパンテレリア」という白ワインです。シチリア島近くにあるパンテレリア島で、古代のマスカット品種を原料に造られています。

パッシートという製法によって極限まで濃縮された甘さと程よい酸味、果実を感じる香りは絶妙なバランスで上品な味わいを楽しめますよ。

しっかりとした甘さがありながら、複雑な香りが無いのが貴腐ワインと異なるところでもあります。複雑な香りが苦手という初心者にもおすすめです。

ハンガリーワインから選ぶ

ハンガリーの甘口ワインといえば代表的品種のフルミントから造られる貴腐ワインが有名です。世界3大貴腐ワインのひとつになりますね。産地はハンガリー北部にあるトカイ・ヘジャリア地方。

ハンガリーの貴腐ワインにもドイツ同様甘さの階級が定められています。現在は2013年以降の新基準になります。

トカイプットニョス
種類残糖度
トカイ・エッセンシア最低450g/L
トカイ・アスー6プットニョス150g/L以上
トカイ・アスー5プットニョス120g/L以上

トカイ・エッセンシアとは?

貴腐ブドウだけを使った貴重なワインになります。残糖度が非常に高く最低でも450g/L以上の糖分が含まれたワインです。1リットルの中に450gが糖分ということは、想像しただけでも甘そうですね。

原材料である貴腐ブドウを集めて、これほどの糖分を確保するにはかなりの面積の畑から限られた数だけワインが造られるということです。目安としては1ヘクタールのブドウ畑から1リットルが生産されるといわれています。

トカイ・アスーとは?

アス―とは本来「蜂蜜のような」「シロップのような」の意味ですが、製法的に貴腐ブドウと貴腐化していないブドウを一次発酵させてブレンドしたものをトカイ・アスーと言われています。

トカイアスーの特徴

プットニョスとは?

プットニョス(プットニョシュ)とは、ハンガリーの約26キロ入りの籠の単位です。ワインを造るときの136リットルの樽の中に、この籠で何プットニョス運び入れるかを数値化したものです。糖分のあるブドウを1プットニョスより5プットニョス入れる方が糖度が高くなることが想像できると思います。現在ではこの表記の方法は旧表記になります。

日本ワインから選ぶ

世界中で造られている白ワイン。日本各地のワイナリーでも個性豊かな白ワインが造られているんですよ。

その評価は世界でも急上昇中!大きな注目を集めています。次は日本各地のワイナリーとそこで造られている甘口白ワインをご紹介しますね。

高畠ワイナリー(山形県)

山形県南部の高畠町にある「高畠ワイナリー」では、山形県産のシャルドネ種・ナイアガラ種を原料にした白ワインを製造しています。

契約農園のほかに自社農園もあり、ブドウ栽培にこだわりを持っています。ワインだけではなく、ワインがある暮らしや経験(体験)を提供できるワイナリーを目指しているのだそう。

高畠ワイナリーの甘口白ワインで真っ先に出てくるのは「高畠醸造 ブラン 白甘口」というワインです。ナイアガラ種から造られるこのワインは、まるで生のブドウを食べているかのようなみずみずしさとフルーティーでさわやかな香りが味わえますよ。

シャルドネやマスカットを使用したスパークリングワインも高畠ワイナリーの自信作です。

ボトルに生産者の氏名がくっきりと記された「生産者・シリーズ」も、栽培家が数年に1度しか造れないほどの最高級ブドウを原料にした希少なワインです。一度は試してみたい、出会えたらラッキーなワインなんですよ。

池田ワイナリー(山梨県)

「池田ワイナリー」は山梨県甲州市の勝沼町にあるワイナリー。山梨県勝沼といえば、言わずと知れた勝沼ワインのふるさとです。日本ワイン発祥の地なんですよ。

池田ワイナリーで造られる「甲州遅摘み」というワインは、その名の通り遅摘みの白ワイン。収穫時期を遅らせてしっかり熟した甲州種のブドウを原料にしています。

樽で発酵させることでブドウの香りをしっかり引き出し、熟成はステンレスタンクで行っています。この製法はワインに樽の香りがつきすぎず、フレッシュなブドウの香りが残るようにするためなのだそうですよ。

池田ワイナリーではほかにも甲州種のブドウを使用したワインを造っています。限定生産のワインもあるので、要チェックです。

井筒ワイナリー(長野県)

「井筒ワイナリー」は長野県塩尻市にあるワイナリーです。塩尻市の桔梗ヶ原は古くからブドウ栽培が行われている地域なんですよ。

ここでは生食用として特産品のコンコード種・ナイヤガラ種が栽培されてきました。収穫期になると、地域全体がブドウの甘い香りに包まれるほどなんです。

そんな桔梗ヶ原にある井筒ワイナリーは、ブドウ生産から瓶詰までを一貫して行っているワイナリー。ナイヤガラ種・ケルナー種、シャルドネ種などそれぞれの特長を活かした甘口白ワインを製造しています。

また、井筒ワインは酸化防止剤の入らない「無添加ワイン」にいち早く取り組んだワイナリーでもあります。美味しいだけじゃない、身体にも優しい白ワインなんですよ。

長野県原産地呼称管理委員会に認定されたNACのマークつきも多く生産されています。

飛鳥ワイン(大阪府)

大阪府羽曳野市にある「飛鳥ワイン」は、河内ブドウの伝統を大切に守るワイナリー。河内産のブドウを使用した地ワイン造りのワイナリーです。

飛鳥ワインが造る多くの白ワインの原料はデラウェア種のブドウ。デラウェアを早摘みしたり、やわらかく搾るなど同じ原料でもワインの種類ごとに製法を変えています。

この製法の違いによって、甘さや香りが全く違う白ワインができあがるんですよ。飛鳥ワインが造るワインは種類が豊富。赤・白だけでなく無添加のものからにごりまで、さまざまな種類が楽しめますよ。

G20大阪サミットの際にも飛鳥ワインが提供されました。世界のトップが味わったワイン、一度は試してみる価値アリです。

丹波ワイン(兵庫県)

「丹波ワイン」は京都府京丹波町の里山にある小さなワイナリーです。ワインを通じて京丹波の風土と日本の食文化を伝えたいという想いでワイン造りを行っています。

1979年から造られている丹波ワインは和食にピッタリな味わいなんです。特に白ワインと和食の相性は抜群なんですよ。

白ワインの原料に使われているのは国内産のデラウェア種や甲州種。なかには2種類のブドウ果汁を合わせることで、甘さと酸味のバランスを整え和食に合うようにしているものもあります。

無添加ワインにも取り組んでいるため、身体に良いとされる和食との組み合わせはより最高になるんです。もちろん、白ワインのさわやかな味わいや香りは和食以外の料理ともよりおいしくいただけますよ。

甘口ワインの飲み方

甘口白ワインには「おいしく飲める温度」と「タイミング」があります。白ワイン初心者の方や、白ワインが苦手な方にもぜひ試してほしい飲み方です。

基本的に白ワインはよく冷やしていただきましょう。白ワインの適温は5~14℃、スパークリングワインは5~8℃が最も本来の味わいが楽しめる温度だとされています。

白ワインはひんやりしていた方が飲みやすく、おいしく感じられるんです。飲む前に冷蔵庫に入れておくのがおすすめですよ。

また、おすすめのタイミングは食後と食前です。甘口ワインはデザートワインと呼ばれる通りデザートとよく合います。

飲み慣れた人のなかには、極甘口ワインそのものをデザートにする「極甘口白ワインがあればデザートいらず」という人もいるくらいなんです。

食前の極甘口の白ワインは、食欲増進の効果もあるんですよ。食前に飲めば、食事もよりおいしくいただけること間違いなしです。

いろいろな飲み方を紹介しましたが、初心者の方は食中酒として飲んで全然構いませんよ!まずは白ワインに慣れてもらうことの方が大事なんで、あまりタイミングにはこだわらないでくださいね。

ワインの飲み方の詳しい記事はこちらをご覧ください。

甘口ワインにあうおつまみ

「甘口白ワインにおすすめなおつまみは?」という方もいるかもしれませんね。

甘口白ワインには「同じくらいの甘さがあるもの」もしくは、「反対の味わいや少しクセのあるもの」がよく合います。

甘いものだと、ケーキ・フルーツタルト・アイスクリームなど。一般的にいう、デザートですね。甘いデザートと合わせることで種類の違う甘さをよりしっかり引き立てます。

チーズ全般ともよく合います。とくにクセのあるブルーチーズとの相性は抜群。適度に塩味が入ることで白ワインをより甘く感じさせてくれます。クセのある風味も、甘口ワインの複雑な風味やフレッシュな風味とで互いを引き立て合ってくれますよ。

ドライフルーツや生のフルーツも、白ワインのみずみずしさをより感じられるおつまみです。

近年、大人のスイーツ男子も増えているのだとか。甘口白ワインは大切な人とのひと時にも似合いそうですね。

甘口ワインにあう料理

甘口白ワインは、食後酒としていただくデザートワインが定番です。「でも、料理とも一緒に楽しみたい」という方も多いはず。

白ワイン初心者には、あえて食前酒や食事と一緒にいただくことをおすすめします。ただ、白ワインには甘味は強いけれど酸味も強いものも多いんです。

飲み慣れていない初心者の方は、淡白な料理より味の濃い料理と合わせてみましょう。例えば、お好み焼き・たこ焼きといったソース系の料理、中華料理・揚げ物・焼肉・焼き鳥などです。

味の濃い料理と合わせることからスタートして、白ワインの味わいや風味に慣れることから始めましょう。だんだんと白ワインの味や風味の違い、おいしさを感じられるようになるはずです。

白ワインにも甘口から辛口、酸味が弱いものから強いものがあり香りもさまざまです。同じワインが「ソース系の料理には合わなかったけど、揚げ物と一緒に飲んだらおいしかった」なんて発見があるのもワインの面白さです。

例えばドイツワインのカビネットやシュペトレーゼ、イタリアワインのモスカート、アスティ、ランブルスコ、日本の紹介したワインのような、ほんのりと甘さを感じられるワインには、通常の食事で飲んでもらえるワインです。

白ワインに慣れてきたら甘さの軽いワインと食事をあわせると上級者に近づいていくこと間違いなしです!

ぜひご自身の味覚で、おいしい食事と白ワインの組み合わせを探してみてくださいね。

甘口白ワインおすすめの25選

トカイアスー 5 プットニョス

トカイ アスー 5 プットニョス

5,100円

4.3 out of 5 stars (4.3 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 ハンガリー 産地 トカイ
種類 白ワイン ブドウ品種 フルミント 84%/ハールシュレヴェリュ 10%/ゼータ 6%
味わい 極甘口 酸味 強い
香り ドライフルーツ、はちみつ 渋み あり
タイプ 貴腐ワイン 濃淡 かなり濃い

ハンガリーの代表的品種「フルミント」から造られる極甘口ワイン。うっとりするような濃密な甘味と貴腐ブドウ特有の複雑味をお楽しみください。

ドボゴ トカイアスー 6 プットニョシュ

ドボゴ トカイアスー 6 プットニョシュ 

3,000円

4.1 out of 5 stars (4.1 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 ハンガリー 産地 PDOトカイ
種類 白ワイン ブドウ品種 フルミント70%・ハーシュレヴェルー20%・マスカット10%
味わい 極甘口 酸味 強い
香り ドライフルーツ、キャラメル、スパイス 渋み あり
タイプ 貴腐ワイン 濃淡 かなり濃い

世界3大貴腐のひとつ、ハンガリーを代表するワイン。マンゴーやアプリコットのアロマに蜂蜜のニュアンス。柑橘フルーツを連想させるキレイな酸と完熟ブドウ由来の甘味がバランスよく、余韻が長く続く贅沢なデザートワイン。

ノーザン・アイス ヴィダル アイスワイン

ノーザン・アイス ヴィダル アイスワイン

5,400円

4.3 out of 5 stars (4.3 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 カナダ 産地 オンタリオ > ナイアガラ・オン・ザ・レイク
種類 白ワイン ブドウ品種 ヴィダル・ブラン 100%
味わい 極甘口 酸味 強い
香り 桃、マンゴー、リンゴ、バニラ 渋み あり
タイプ アイスワイン 濃淡 かなり濃い

ピーチ香が印象的で、マンゴー、アプリコット、パパイヤ、リンゴ、洋ナシ、バニラのフレーバーが立ち上がります。フルボディで濃厚でありながら高い酸が魅力の甘口ワインです。

レチョート・ディ・ソアーヴェ レ・コロンバーレ

レチョート・ディ・ソアーヴェ レ・コロンバーレ

5,600円

4.2 out of 5 stars (4.2 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 イタリア 産地 ヴェネト州ソアーヴェ
種類 白ワイン ブドウ品種 ガルガーネガ100%
味わい 甘口 酸味 強い
香り ドライフルーツ、レーズン、バニラ 渋み あり
タイプ ストローワイン 濃淡 濃い

色彩は琥珀色に近い深い黄金色、熟した果実、特にマルメロやドライアプリコットなどの上品な甘い香りと味わいは、複雑さを帯びながら予想できぬ展開を繰り広げる。複雑味のある味わいと心地よい甘味が余韻となっていつまでも続く。

ビーニャ サンタ マリーナ ヴィオニエ レイト ハーベスト

ビーニャ サンタ マリーナ ヴィオニエ レイト ハーベスト

1,800円

4.1 out of 5 stars (4.1 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 スペイン 産地 エクストレマドゥーラ州
種類 白ワイン ブドウ品種 ヴィオニエ100%
味わい 甘口 酸味 やや強い
香り ドライピーチ、オレンジジャム 渋み 少しあり
おすすめ料理 遅摘みワイン(レイトハーヴェスト) 濃淡 やや濃い

コストパフォーマンスのいいワインです。色は濃い黄金色で、ドライピーチやビターオレンジジャムを彷彿とさせるニュアンスが印象的な上品な甘口ワイン。

トカイ フルミント レイト・ハーヴェスト カティンカ

トカイ フルミント レイト・ハーヴェスト カティンカ

2,400円

4 out of 5 stars (4 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]

生産国 ハンガリー 産地 トカイ
種類 白ワイン ブドウ品種 フルミント 55%/イエローミュスカ 27%/ゼータ 18%
味わい 極甘口 酸味 ややあり
香り 渋み
タイプ 遅摘みワイン(レイトハーヴェスト) 濃淡

ハンガリーの地元品種から造られる、遅摘みの極甘口ワイン。伸びやかでエレガントなフレーバーと美しい甘味を楽しめます。

ポート コプケ ラグリマ ホワイト

ポート コプケ ラグリマ ホワイト

2,750円

4.1 out of 5 stars (4.1 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 ポルトガル 産地 ドウロ
種類 白ワイン ブドウ品種 ヴィオジーニョ 25%/マルヴァジア・フィナ 25%/ヴェルデーリョ 25%/コデガ 25%
味わい 極甘口 酸味 やや強い
香り 蜂蜜 渋み 少しあり
タイプ 酒精強化ワイン 濃淡 やや濃い

輝くような金色。凝縮感あるエレガントな香りは、特にバニラや蜂蜜を伴うトロピカルフルーツが際立ちます。きれいな酸と甘味の調和が魅力的なポートワイン。

シャトー・ギロー ハーフ

シャトー・ギロー ハーフ

4,800円

4.2 out of 5 stars (4.2 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 フランス 産地 ボルドー > ソーテルヌ > ソーテルヌ
種類 白ワイン ブドウ品種 セミヨン 65%/ソーヴィニヨン・ブラン 35%
味わい 極甘口 酸味 少しあり
香り 蜂蜜 渋み
タイプ ソーテルヌ 濃淡 少し濃い

アカシアの花から採った蜂蜜のような香りや、甘くアンズに似た酸味を感じさせる素晴らしい貴腐ワイン。

カンテサンス・デュ・プティ・マンサン ジュランソン・モワルー ハーフ

カンテサンス・デュ・プティ・マンサン ジュランソン・モワルー ハーフ

10,000円

4.5 out of 5 stars (4.5 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 フランス 産地 シュッド・ウエスト > ジュランソン
種類 白ワイン ブドウ品種 プティ・マンサン 100%
味わい 極甘口 酸味 ややあり
香り 渋み
タイプ ジュランソン 濃淡 やや濃い

世界の100ワインに選ばれたジュランソンの極上甘口ワイン。果実味、酸味、とろりとした厚みは絶妙なバランス。プティ・マンサンの神髄の名に相応しく、長期熟成にも耐えうる銘酒です。

ボレロ ジュランソン・モワルー

ボレロ ジュランソン・モワルー

3,750円

4 out of 5 stars (4 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 フランス 産地 シュッド・ウエスト > ジュランソン
種類 白ワイン ブドウ品種 プティ・マンサン 100%
味わい 甘口 酸味 少しあり
香り 渋み
タイプ ジュランソン 濃淡

フランス南西地方ジュランソンで造られる甘口ワイン。10月から11月にかけて遅摘みされたプティ・マンサンを使用し、トロピカルフルーツのアロマに溢れた魅力的な味わいです。

ヴァインハイマー キルヒェンシュトゥック フクセルレーベ トロッケンベーレンアウスレーゼ

ヴァインハイマー キルヒェンシュトゥック フクセルレーベ トロッケンベーレンアウスレーゼ

3,500円

4.1 out of 5 stars (4.1 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 ドイツ 産地 ラインヘッセン
種類 白ワイン ブドウ品種 フクセルレーベ
味わい 極甘口 酸味 あり
香り 渋み 少しあり
タイプ トロッケンベーレンアウスレーゼ 濃淡 やや濃い

ボトリティス・シネレア菌という菌が葡萄に発生することで、葡萄の実から水分が抜け、果汁の成分が濃縮されます。これによって葡萄の糖度が高まり、また特徴的な芳香を生みます。この状態を「高貴なる腐敗」と例えたことから、貴腐と名付けられています。

アルツァイヤー カペレンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ

アルツァイヤー カペレンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ

3,500円

4 out of 5 stars (4 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 ドイツ 産地 ラインヘッセン
種類 白ワイン ブドウ品種 オルテガ、他
味わい 極甘口 酸味 少しあり
香り 渋み 少しあり
タイプ トロッケンベーレンアウスレーゼ 濃淡 少し濃い

オルテガは、デクスハイマーの葡萄品種の中ではエース的な存在で、毎年アウスレーゼ以上の葡萄が収穫出来ます。貴腐菌が付き、レーズン状に萎んだ状態の葡萄を、丁寧に手摘みで収穫します。輝きのある黄金色、貴腐を感じさせる蜂蜜、そして桃のアロマと風味が広がります。とろりとした舌触りで濃厚でありながら、心地よい酸とたっぷりの果実味が素晴らしく調和しています。

ハイマースハイマー ゾンネンベルク ショイレーベ アイスワイン

ハイマースハイマー ゾンネンベルク ショイレーベ アイスワイン

4,000円

4.2 out of 5 stars (4.2 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 ドイツ 産地 ラインヘッセン
種類 白ワイン ブドウ品種 ショイレーベ
味わい 極甘口 酸味 少しあり
香り ピーチ、メロン 渋み 少しあり
タイプ アイスワイン 濃淡 少し濃い

ショイレーベは晩熟で、葡萄が健全な状態を保ちやすく、しっかりとした完熟したいい状態で収穫が出来ます。色はまさに黄金色。蜂蜜やアプリコット、白桃、メロン、マンゴーなど、極めて甘い香りと味わいが続きます。やわらかい酸と充分な甘みが、アイスワインの醍醐味を楽しませてくれます。

ヴァインハイマー カペレンベルグ シルヴァーナー アイスワイン

ヴァインハイマー カペレンベルグ シルヴァーナー アイスワイン

4,200円

4.3 out of 5 stars (4.3 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]

生産国 ドイツ 産地 ラインヘッセン
種類 白ワイン ブドウ品種 シルヴァーナー
味わい 極甘口 酸味 少しあり
香り 渋み 少しあり
タイプ アイスワイン 濃淡 少し濃い

気温がマイナス7度以下になり、凍った状態で収穫された葡萄はすぐにセラーに運び、そのままプレスします。このようにして高濃度の果汁のみを温度管理したステンレスタンクで発酵、熟成させます。約8週間発酵させた後、そのまま同じタンクで熟成させます。葡萄そのものが持つ、自然な果実のやさしい甘さときれいな酸が素晴らしく調和しています。

アルツァイヤー ローテンフェルス ジーガレーベ ベーレンアウスレーゼ

アルツァイヤー ローテンフェルス ジーガレーベ ベーレンアウスレーゼ

2,200円

4 out of 5 stars (4 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]

生産国 ドイツ 産地 ラインヘッセン
種類 白ワイン ブドウ品種 ジーガーレーベ
味わい 極甘口 酸味
香り 渋み
タイプ ベーレンアウスレーゼ 濃淡 少し濃い

ジーガーレーベは早熟で糖度が高く、ジーガは「勝者」の意味で、甘口のチャンピオンと言えます。色はまさに黄金色。蜂蜜のように味が濃く、その上酸も感じられる、とてもバランスの良い仕上がりです。

ローゼン リースリング ベーレンアウスレーゼ

ローゼン リースリング ベーレンアウスレーゼ

3,000円

4.1 out of 5 stars (4.1 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]

生産国 ドイツ 産地 モーゼル
種類 白ワイン ブドウ品種 リースリング 100%
味わい 極甘口 酸味 少しあり
香り アカシア、花 渋み 少しあり
タイプ ベーレンアウスレーゼ 濃淡 普通

ドイツの銘醸ドクター・ローゼン醸造所が手がける極上の極甘。アカシアや上品な花の蜜。清々しい酸と滑らかで上質な口当たり。全ての要素がエレガントに広がる極上の味わい。希少なワインのため187ml容量になります。

ピースポーター ミヒェルスベルク リースリング アウスレーゼ

ピースポーター ミヒェルスベルク リースリング アウスレーゼ

1,800円

3.8 out of 5 stars (3.8 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 ドイツ 産地 モーゼル > ベライヒ・ベルンカステル > ピースポート
種類 白ワイン ブドウ品種 リースリング 100%
味わい 甘口 酸味 少しあり
香り 渋み
タイプ アウスレーゼ 濃淡 普通

モーゼルワインの中でも特に人気の高いピースポート村の「房選りワイン」。瑞々しく、フレッシュ感溢れる甘口で、デザートワインとしても最適です。

エルベルク ゲヴュルツトラミナー フォン ロートリーゲンデン シュペートレーゼ

エルベルク ゲヴュルツトラミナー フォン ロートリーゲンデン シュペートレーゼ

2,400円

3.7 out of 5 stars (3.7 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]

生産国 ドイツ 産地 ラインヘッセン
種類 白ワイン ブドウ品種 ゲヴュルツトラミナー
味わい 甘口 酸味 少しあり
香り バラ、オレンジ 渋み
タイプ シュペートレーゼ 濃淡 普通

ゲヴュルツトラミナーに特徴的なバラの花のアロマに加え、かすかにオレンジの皮、ナツメグを思わせる甘いスパイスが感じられます。味わいにもアロマと同様のフレイバーが広がり、さらにハチミツのニュアンスが感じられます。果実の甘さと酸が非常にバランスよくまとまっています。

フロイデ ラインヘッセン カビネット

フロイデ ラインヘッセン カビネット

1,300円

3.6 out of 5 stars (3.6 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 ドイツ 産地 ラインヘッセン
種類 白ワイン ブドウ品種 ミュラー・トゥルガウ 50%/シルヴァーナ 50%
味わい やや甘口 酸味
香り 渋み
タイプ カビネット 濃淡

ラインヘッセン産の爽やかな味わいが魅力的なやや甘口のワイン。繊細でフルーティな風味が、口の中いっぱいに広がります。

ヴィッラ・ヨランダ モスカート・ダスティ

ヴィッラ・ヨランダ モスカート・ダスティ

1,700円

3.8 out of 5 stars (3.8 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 イタリア 産地 ピエモンテ > アスティ
種類 白ワイン ブドウ品種 モスカート・ビアンコ 100%
味わい 甘口 酸味
香り 渋み
タイプ モスカート・ダスティ(微発泡) 濃淡

爽やかな口当たりが魅力的な、北イタリアの微発泡性の甘口ワイン。マスカット種特有のフルーティでアロマティックな風味が口いっぱいに広がります。当店で人気です!

アスティ・スプマンテ

アスティ スプマンテ

3,000円

4 out of 5 stars (4 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]

生産国 イタリア 産地 ピエモンテ > アスティ
種類 白ワイン ブドウ品種 モスカート・ビアンコ 100%
味わい 甘口 酸味
香り マスカット 渋み
タイプ アスティ スプマンテ(発泡) 濃淡

マスカットの華やかな香りと爽やかな風味を持つ甘口のスパークリングワインです。優しい味わいで、世界で多くの人に愛されています。

カビッキオーリ ランブルスコ ビアンコ ドルチェ

カビッキオーリ ランブルスコ ビアンコ ドルチェ

1,080円

3.6 out of 5 stars (3.6 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 イタリア 産地 エミーリアロマーニャ州
種類 白ワイン ブドウ品種 サラミーノ・ソルバーラ・グラスパロッサ等
味わい 甘口 酸味
香り 渋み
タイプ ランブルスコ(微発泡) 濃淡

やさしい甘さの微発泡白ワイン。フレッシュなベリーやベルベットの香りがあり、ソフトでかつフレッシュ感も有る甘い味わいが印象的。

コローシ パッシート シチーリア

コローシ パッシート シチーリア

3,000円

4 out of 5 stars (4 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 イタリア 産地 シチーリア > メッシーナ
種類 白ワイン ブドウ品種 モスカート 100%
味わい やや甘口 酸味
香り 蜂蜜、アプリコット 渋み
タイプ パッシート 濃淡

琥珀色がかった黄金褐色。蜂蜜、アプリコット、柑橘系フルーツ、ドライイチジクの香り。ソフトなフレッシュ感もあり程よい甘さとのバランスも素晴らしい、デザートワイン。

高畠ブラン 白甘口

高畠ブラン 白甘口

1,235円

3.8 out of 5 stars (3.8 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]
生産国 日本 産地 山形県
種類 白ワイン ブドウ品種 ナイアガラ
味わい 甘口 酸味
香り 渋み
タイプ 濃淡

山形県産のナイアガラ種主体のフルーティーで華やかな香りとやさしい味わいが特徴の果実味あふれる甘口白ワインです。

日本ワイン(丹波ワイン)

フルーティー白 丹波

1,050円

3.8 out of 5 stars (3.8 / 5) [お酒のソムリエ編集部評価]

生産国 日本 産地 京都府
種類 白ワイン ブドウ品種 チリ、オーストラリア産
味わい やや甘口 酸味
香り 渋み
タイプ 濃淡

葡萄の新鮮なフルーティーさを十分に残し、気軽に楽しめる白ワインです。低温発酵させることにより、フレッシュな香りが特徴です。

何から飲むのが一番いいか?

いろいろとおすすめ商品を紹介しましたが、24本の極甘、甘口、やや甘口と記載したので、ご自身の飲み始めたいところからスタートしてください。そして段階的に辛口へと移行するようにしてください。

要は、ぶどうの香りになれる、酸になれることが先決です。飲みにくければソーダ割や氷をいれて無理せず楽しんでください。またできるだけおつまみを用意して飲むように心がけましょう。もちろん、お水を合間合間に飲むようにしましょう。

飲みなれるのに、おすすめの甘口ワインのセットを下記の3つのセットを用意しましたよご自身のワインの甘辛度によって選んでもらうといいと思います。

私のおすすめは、初心者の方にはまずはコスパセット、そして甘口スパークリングの順番がおすすめです。ラグジュアリーセットは価格もあるのと、濃厚で酸も感じるのでパーティーなどで試してもらうと飲み比べてできて楽しいですよ!!

1日一杯でも、しっかりとコルク栓をして冷蔵庫で保管すれば1週間程度なら十分飲めますので、是非いろいろなワインにチャレンジしてくださいね。

甘口ワインを卒業した人には、次のステップとしていよいよ辛口ワインの紹介記事をご紹介しますね!

ラグジュアリーな高級甘口白ワインセット

ラグジュアリー甘口ワイン

世界3大貴腐ワインの、ハンガリーのトカイワイン、フランスボルドーのソーテルヌの極甘ワイン、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼがすべて入った高級甘口セット。さらにカナダのアイスワイン、イタリアのパッシート、フランスのジュランソンと世界の有名甘口ワインがたっぷり楽しめるセットです。

コスパのいい甘口のおすすめ白ワインセット

甘口コスパセット

ドイツワインの甘口の3段階で楽しめます。甘さの強いアウスレーゼ、シュペトレーゼ、カビネットと順番に飲んでもらえると白ワインの楽しみが増えることになります。そして欲張りにイタリアの甘口スパークリングを楽しんでもらえるとさらに本格的な白ワインへと近づくことができます!

甘口スパークリング飲み比べセット

甘口スパークリング飲み比べセット

イタリア、スペイン、オーストラリからとっておきの甘口スパークリングワインをセレクト!爽やかなスパークリングや微発泡の甘口ワイン、白ワインが苦手な方でもチューハイなどが飲める方なら是非一度チャレンジしてほしいセットです。アルコール感が強いようなら氷をいれて最初はチャレンジしてください!

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